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気をつけて!自動車の便利な機能が、車上荒らしの的になりかねない

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※この記事は、車上荒らしの思考を共有することで、各々に犯罪抑止の意識をもっていただく、という目的のもと公開しています。

 

 一昔前と比較して、車上荒らしの件数は減少傾向にあります。

 日本の様々な事象の統計を取っている政府のポータルサイトe-Statによると、平成30年の車上荒らしの認知件数は約45,000件でした。平成20年が20万件を超えていたことを考えると、実に10年間で4分の1になっていることがわかります。

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 その原因として、ブザーが鳴ったり自動開閉したりなど、車自体の防犯性能が向上したことや街中の防犯カメラが増えたことなどが挙げられます。


しかし、現在でも検挙率は25%程度で、4人に3人は車上荒らしの被害を受けながら、犯人を捕まえられない状況があるようです。

 

その理由について、かつての車上荒らしの常習犯が教えてくれました。

 

「最近は、車を無理矢理こじ開けて金品を盗ることは少ないんです。なぜなら、どの車に鍵がかかっていないか大体わかるようになってましたから」

 

えぇ~なんと衝撃的な告白・・・一目見ただけで、車に鍵が開いているかどうかがわかるようです。

 

しかし、理由を聞いてみると、何もこの人が特殊な能力を身に着けているわけではなく、私にもできるようなごく簡単な手口でした

 

「最近の車は、スマートキーで鍵をかけるとドアミラーが自動で閉まるものが増えています。どんな車種がドアミラーを自動で閉めるかわかっていれば、一瞬でその車が侵入可能かどうか判断できます。そのため、短時間で車を選別し、大型駐車場でも狙う車を絞ることができます。意外と鍵をかけ忘れる人って多いんですよ」

 

つまり車種によっては、「ドアミラーが開いていない=鍵がかかっていない」というのを公然と示してしまっているわけです。

 

こうした犯罪から守るために、一部の車では車両から離れることで自動でドアロックされるものもありますが、すべてではありません。

 

鍵のかけ忘れ、というのは誰にでも起こりうることです。

車の中、特に目に見える場所には貴重品を置かない、というのを習慣化しましょう。